« Basic'07 | メイン | ひとり一症例&会員発表 »
2007年10月31日
歯肉の変化を待つ、見逃さない
深いポケットを有する重度歯周病において、術後疼痛や冷水痛などの不快症状がなく良好な治癒に導きそれを再発させない秘訣は、ルートプレーニンングの開始時期にあります。『歯肉がブラッシングによって大きく変化したときに』『ポケット底から歯肉縁までの歯石を一気に』取り去って滑沢な根面に仕上げるのです。
浮腫性の歯肉、全顎にわたりpd8〜10mm、著しい動揺がみられる重症例です。
(下顎前歯部歯肉に注目ください)

初診から7wブラッシング指導のみ。歯肉に変化はみられますが、あえてまだスケーリングはせずもう少し歯肉が変化するのを待ちます。

さらにその3w後。浮腫性の歯肉が乾いた感じに変化しました。歯肉が治ろうとするサインです!この時を見逃さず、ポケット底から縁上まで1歯につき1回でルートプレーニングをします。

1ヶ月後、プロービングデプスは2〜3mmに改善しました。

メインテナンス3年が経過しました。再発もみられず安定しています。

投稿者 makino418 : 12:51
コメント
まきのせんせい、素晴らしい症例をみせていただき有難うございます。
7週間ブラッシング指導というのはなかなかできないことだと思います。
その間の患者さんのモチベーションの維持、患者さんへの説明など秘訣があるのでしょうか?
ご指導いただければ幸いです。
投稿者 匿名 : 2007年11月01日 08:20
この患者さんは前医で「一歯も残せない。全部抜歯して総義歯」を言い渡され、なんとか歯を残したいという強い希望がありました。私は患者さんご自身の協力次第では歯を抜かずに保存できる確信がありましたのでその旨お話しました。
歯磨きが定着したら歯肉が変わる、そのときに一気に歯石を取ります、と「予告」しました。それまでに数週間かかるのはいたしかたないと思っています。
投稿者 まきの : 2007年11月02日 19:08
まきのせんせい、お返事有難うございます。
患者さんのがんばりはもちろんのこと、ドクターの診断、それを患者さんに伝え、共にがんばりましょうという熱意が、この症例の成功の秘訣なんですね。
投稿者 匿名 : 2007年11月03日 07:33
コメントしてください
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.makino418.com/_mt/mt-tb.cgi/1661
