院長ブログ

08JUN

山郷からの便り

2008年06月08日

Hさんが恒例のちまきを届けてくれました。
ちまき.jpg
もちを笹の葉で包んだものですが、祖母から母へ、母から娘へH家に代々伝わる季節の年中行事のひとつなのです。餅米作り、収穫、独特の形状のだんごつくり。笹の葉採取、そしてちまき製作と全て手作り100%天然素材。もう老母の手はなくとも嫁いだ娘と孫娘、そして姪っ子の3人で、長男次男が採取してきた笹の葉をきれいに水洗いしたうえ一つ一つ丁寧にくるんだひどく手間のかかる仕事です。どこぞの「グルメ」に広めればいくらでも高く売れそうなものですが、これは売り物ではなくすべて友人知人知り合いに無償で進呈されるのです。「もったいなくて売るなどできません」とのこと、そりゃあそうでしょう。ひとつのもちを5枚の笹で包む、こんなきれいな数百個の作品。お金儲けのためならひどく単調で辛い仕事に間違いありませんが、「季節の喜び」として静かに継承されているのです。今年もありがたくいただきました。

キスはまだあまり釣れないようですが今日もカレイは入れ食いでした。でも先週の干物も昆布〆もまだ食べきれていないことだし必要以上に持ち帰ってもひんしゅくをかうだけなので10数匹だけ釣ってやめました。一番大きいものだけ刺身に、残りは背開きして塩水に浸けたあと干物ネットへ。
カレイの干物ネット.jpg
でもどうみてもちまきのきれいな仕事にはとてもとてもとても及びません。

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