院長ブログ

2015年6月のブログ記事

28JUN

超音波スケーラーだけでは治せません

2015年06月28日
この症例が完成しメインテナンスに移ることを心待ちにしていました。
40歳男性。全顎にわたって歯肉出血、PD>7〜8mm.若くして高血圧症の治療のため降圧剤の投薬が続いており、プラークコントロールの不十分なことと相まって線維性歯肉増殖の難症例でした。前医からは治せないと言われ、セカンドオピニオン依頼として来院された患者さんでした。実は初診当初、私自身も治療は難しいと考えていて、ひょっとしたら、と話題になっていた超音波スケーラーでのデブライドを試みました。しかし、半年経っても全く結果は現れず方針転換。ルートプレーニングに切り替えました。
するとみるみる結果は出はじめて、結局歯周外科は一箇所のみ、それ以外は全てPD<3mmと回復したのです。 
超音波S.jpg
ルートプレーニングの威力と底力を改めて実感。
詳細は8月以降のセミナー、講演で解説したいと思います。


19JUN

「再生療法」再考

2015年06月19日
ロンドンでみたどこかの国の先生による「再生療法」のポスターです。確かに骨補填材がX線を透過せず、写真上で白く見えはするものの、固有歯槽骨は見えませから病理組織学的には『再生』とは言えないと思います。私はこうしたケースを「レントゲンの治療」に過ぎず評価できないものだと思い反発を感じていました。

再生療法?.jpg
しかしいまさらながら気づきました。例えば下記のケースで20年もたって初めて歯槽硬線(=固有歯槽骨 =歯根膜)が確認できた。これが再生といえるはずです。でもそれまではずっと長い上皮付着だったはず、だけどメンテナンスが効いて再発しなかった、その結果、、、となったわけです。

さいせい?.jpg
骨補填材と根面との間が必ずしもすぐに結合織付着でなくても、ポケットが再発しなければいいのではないか、それをより確実にするのがいまのいう「再生療法」かもしれないとするなら、それもありかもしれない思うようになってきたのです。ここは少し考え直す必要がありそうです。


17JUN

EP8ファイナル

2015年06月17日
NP Lang, J Lindhe、M Tonetti 、M Sanzによる総括は「天然歯への回帰」
EP8〆.jpg
この10年来インプラントフィーバーでミスリードと言われる中、いまいちど天然歯の保存や意義を見つめ直そうじゃないか、と当然の結論に帰結したようです。
 思えば初めてアメリカ歯周病学会へ行ってあまりのインプラントオンリーにがっかりした2006年、やはりあの頃が最悪な時代だったのでしょうか。今回私がきいたMore Teeth,Less Implant!のフレーズに象徴されるように、いま歯科医の良心、品格が問われているのは世界レベルで同じなのかもしれません。
17JUN

Pub

2015年06月17日
以前、英国でPubで呑むビールといえば、日本でいうところのビール、LagerやAleは少数派で、あまり冷たくないBitterていうビールが主流でした。今回わかったことは現在はそんなことはなく、各種いずれもよく冷えていました。 
pub1.jpg
あえてBitterを注文しFish&Chipsですが、こんなでっかいの、、、。
行列のできる〜ならぬ店からあふれるパブはNational ギャラリー近くです。
行列のできる?.jpg


13JUN

Londonのホテル

2015年06月13日
35年前、イギリスでは町のあちこちにB&B(bed&breakfast)と表示さている民家がありました。て和風にいえば民宿なのでしょう。それが宿泊の定番のようになっていました。一部屋にシャワートイレがついただけになっていて簡単な朝食がとれ、予約がなくても空いていれば泊めてもらえました。
 でも今回、そうしたB&Bはどこにも見当たリませんでした。流行らなくなったのかな。
そのかわり目をひいたのが、こうしたスタイルのホテル。大きな建物に入り口がいくつもあり、その各々が「〜〜Hotel」となっていて内部は独立しているのです。
ロンドンほてる1.jpg
各ホテルがテナントになっていてそれぞれ別な経営者なのでしょう。
2連泊したDARLINGTON HOTEL。シンプルで質素ながら清潔で静かで部屋も広く、心地よく滞在できました。 
Darligton Hotel.jpg


09JUN

欧米の学会の服装

2015年06月09日
人様のケースプレ、講演を聴く時はネクタイで敬意を示して拝聴すること!と若い頃から先人に教わってきたものです。いいことだと思うのですが、日本ならではの慣例なのでしょうか。
前回ウイーンでもそうでしたが、今回のロンドンの学会でも,壇上で講演するひと以外はみなラフな服装、ポロシャツにジーンズなんて人もいるのです。
会場で他の人たちの様子にあわせ、締めて来たネクタイを外す姿もみられました。私もそのひとりです。
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参加賞も前回と同じ実用的なリュックですから、スーツに似合う持ち物ではないでしょう。
欧米は(?)はなっから学会はラフで楽に、という発想なのかもしれません。
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07JUN

EuroPerio8に行ってきました。

2015年06月07日
学生時代、20歳だったな、ケンブリッジにホームステイしたことがあってあれ以来だから35年ぶりのロンドンです。

メイン会場のセッションの話題の主流はやはり再生療法とインプラントでしょうか。
いま私たちが一番興味ある根分岐部病変への適応が問題のようでした。インプラントも以前アメリカで見てげんなりしたような乱発ではなく、重症例の欠損部位に効果的に少ない本数を適用されてて More Teeth ,Less Implant というまとめのフレーズが印象的でした。
 もうひとつは完全電子化したポスター発表。前回は皆、筒に入れて持ってきた紙、ないし布のものを広げて貼るので広大なスペースが必要でしたが、今回からこんなスマートに!
電子ポスター.jpg
手元で自分が見たいのを検索してみるのです。発表者がそこにいて質問やディスカッションというわけにはいかないことは難点ではありますが、拡大やスキップも自由、動画もあり、がすごいです。ダウンロードもできるようです。近く、日本でもこうなるんでしょうね。
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