2008年02月18日
歯冠破折+亜脱臼
13歳男児。バスケットボール中に受傷した。

右上1露髄を伴わない歯冠破折、左上1亜脱臼。歯髄の生死は現在のところ不明
持参した破折片を接着しツイストワイヤーで暫間固定

以後経過観察

歯髄治癒を予想
投稿者 makino418 : 20:20 | コメント (0) | トラックバック
2006年10月22日
歯の外傷
外傷の患者さんを拝見するたびに脳裏に蘇るシーンがあります。
ラグビーの試合中、私と衝突した相手チーム背番号1が歯をぶつけて右上1を脱臼してしまいました。私は相手キャプテンに「ゲームに邪魔だから早く退場させろ」といいました。するとその選手がむっとして「(退場しなくても)できます!」といいその歯をパンツのポケット(当時ポケットつきパンツが流行った)にいれてスクラムに戻ったのです。私は敵ながら「おう、Nice Fightだ!」声をかけました。試合中のことなのでお互いエキサイトしていましたが、でもよく考えてみると恐ろしいことです。すぐ整復すれば生着したはずなのに、、、。

あれから20数年、歯科オタクのはしくれになっているいま目撃したならラグビーの試合なんかすぐ止めさせるに決まっていますが、当時は歯よりも大事なものがあったのでしょう。今頃彼の前歯は、、、。
投稿者 makino418 : 09:34 | コメント (0) | トラックバック
2006年10月20日
根未完成歯完全脱臼後12年経過
小学校5年生男児。転倒して右上中切歯を脱臼し急患で来院

整復後、ツイストワイヤー&スーパーボンドで固定
生着を確認し約一ヶ月後から根管治療開始した。
根未完成歯のためビタペックスによる暫間充填で根尖の閉鎖を待つ

Apexificationによる根尖完全閉鎖を確認してガッタパーチャ根充![]()
受傷から12年経過し無事に機能している。根充剤が溶出したようだが、根尖は硬組織による閉鎖がなされていると思われる。

投稿者 makino418 : 19:26 | コメント (0) | トラックバック
2006年06月26日
歯冠破折処置2週間後に
来院した小学校3年生。実は受傷直後、歯科に破折片を持参して受診したとのことですが、前医は「どうせひと咬みで外れるだろう」と接着はせずCR充填。お母さんは、他の誰かがなんとかしてくれないかと破折片を保管していたとのことでした。そんなわけで時間をおいてですがわが尊敬する同僚T先生の紹介で来院しました。

持参した破折片を接着するかどうかを考えるうえで本人とお母さんとに伝えたかったことは
1。みっともないし対合歯の挺出も防ぎたいから、歯冠の回復はしたほうがいいと考えます。ただし接着剤で張り合わせてあるだけなので外れる覚悟は必要です。変色もするでしょう。
2。でも成長が終わるまで歯を削ったり被せたり、神経をぬいたりしないほうがいい。
3。もしうまくいかなかったとしても原状(歯冠は回復せず充填のみ)にならいつでも戻れるから、トライする価値はある。何度も外れて困るようなら、それからCR充填を考慮するのもよい。
前医による処置は、歯髄保存の観点からは成功といえるのではありますが、2w後とあってすでに数mm上顎中切歯が挺出していて咬合調整が必要でした。マイクロスコープ下で破折片を接着しました。

どこまで真にご理解いただけたか不明ではあるし、いつ外れるかどうか予後の見通しもわかりません。お近くの方であればもし外れたらいつでも再接着するからすぐいらっしゃい、ともいうのですが、今回は遠方からみえたのでそうもいかないでしょう。ずっとフォローアップして経過観察したいところではあるのですが。
成長を終えるまで、なんとか時間稼ぎをしてほしいものだと切に願うところです。
投稿者 makino418 : 22:46 | コメント (0) | トラックバック
2006年06月19日
交通事故から13年後に審美補綴
‘93年。この患者さんが10歳、車にはねられて意識不明の重体となり、気がついてみたら前歯が欠損していました。退院後、主治医であった寺田矯正歯科医院http://www.terada-ortho.jp/寺田康子先生を受診したそうです。両隣の歯を削ってのブリッジは先送りにするため、レジン歯をはりつけることでスペースと最小限の審美性は確保し成長が終わるのを待つことになりました。レントゲンでわかるとおり、歯髄腔が完全に閉鎖しています。
事故で前歯を失ったことは残念でしたが、すぐに幼弱な前歯を削ってブリッジにするのではなく侵襲の少ないレジン歯の接着でしのいできたことはとても大きな意義がある素晴らしい判断です。早期にブリッジにしていたら、支台歯の2次カリエスのリスク、またそのやりなおしを繰り返すうちに歯髄をとることになっていたかもしれませんし、歯頚部ラインの変化も当然考えられます。健全な歯を削る時期は遅ければ遅いほどよいにきまっています。これまで何度か脱離や新製もしてきたのでしょうが、最初の寺田先生の(いまでいうMIとしての)診断とその継続、そしてそれについてきてくれた患者さんに最大級の讃辞を送りたい。最良の選択肢です。

そして13年後。
「結婚式の日取りをきめることになった。人生最良の日にとびっきりの笑顔の写真を撮れるようきれいに治してほしい」というのが今回の主訴です。いまが補綴に踏み切るタイミングでしょう。
逆に、例えば結婚式当日朝になって急にレジン歯の接着が外れたとしたら、患者さんはもちろん、術者としても生涯後悔することにもなりかねません。ここはあらん限りの知識と技術を振り絞って、最良の方法を選択してあげるべきです。
長い役目を終えたレジン歯を外し、キャスタブルセラミクスのブリッジで修復を行いました。Congratulations!
投稿者 makino418 : 21:47 | コメント (3) | トラックバック
2006年06月16日
完全脱臼と予後14年
Aちゃん4年生がお昼休みに転倒して歯を脱臼してしまいました。'92 4月のことでした。

わずかな粘膜で口のなかにぶら下がっていましたが、幸い歯槽骨の骨折は伴っていなかったので整復することは比較的容易でした。

このあと根管治療を行い、歯は失わずにすみました。
それから時が経ち、14年後。小学生だったAちゃんは20代になっていました(そりゃそうか)。
外傷歯の経過としては良好で、脱臼した2歯はずっと機能し続けています。
ただいかんせん、失活した歯の色は変色がすすんできました。こんなときこそホワイトニングの適応症です。

投稿者 makino418 : 21:47 | コメント (0) | トラックバック
2006年06月15日
露髄を伴った生活歯の歯冠破折
中学生の女子。養護の先生の指示で破折した歯冠を牛乳に浸けて持参されました。赤い歯髄が見えます。

顕微鏡下でケミカルサージェリーを行いました。1時間かかりましたが、歯髄を生かしてあげることができました。まだ2週間と経過は短いですが、現在のところ経過良好です。しかししょせんは接着にすぎずこの先何度か外れてくることは覚悟しなければならないと思っています。まだ12歳、成長が終了するまでは失活しないでましてや歯冠は削らないでいきたいものです。

