院長ブログ

15APR

歯科健診

2007年04月15日

TR高校の歯科健診に行ってきました。
この20年来毎年恒例となっていますが、以前とは大きく様変わりしています。
かつては生徒数1200人くらいいて3人の歯科医師で4時間くらいかかり、デンタルミラーを持つ自分の腕が重く感じるほど大変でした。ところが今年など生徒数700人弱とのことでその頃より1.5時間くらいは早く終わってしまい、申し訳ないくらいです。
ミラー.jpg
また口腔内の疾病構造も大きく様変わりしました。「第1大臼歯4本が治療してあって第2大臼歯が小さな虫歯、要治療かどうかは微妙なところ」という子がほとんど。それに加えてひと昔前は大きな虫歯が数多くあるメチャクチャな口腔がクラスに数人ずついましたが、今でもそれはゼロではないもののごく少数です。口腔内の清掃がそれほど行き届いているとは思われず意識がそう極端に向上したとも思えないのですが、全体的にそういう感じなのです。その反面歯石の沈着は多く、若年者ですから当然歯肉炎は多いように思えます。このタイミングで虫歯があるかないかを見つけるためではなく、予防やメインテナンスとしてのしっかりしたブラッシング指導や定期的なケアができるなら生涯健康な口腔内を維持できることは間違いないのですが、この年代の子供たちにはそれも難しいことと思われます。
歯列不整もとても多いですが、かといってみんながみんな矯正治療の適応症とも思えないし、経済的な事情もあるでしょうからどこまで指摘してよいやらも微妙なところです。
 それにしても当院に来院される中等度〜重度歯周病罹患の患者さんが以前よりそう減ったとは思われないことを考えると、この年代の暫く後、進学したり就職したりして一人暮らしを始めるあたりから口腔内に変化が現れるということなのでしょうか?それとも特別な人たちだけが歯科医院に来ているということなのでしょうか?

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