院長ブログ

カテゴリ「'12EuroPerio7 Vienna」のブログ記事

18JUN

「ルートプレーニング」+「咬合性外傷」

2012年06月18日
Europerio7の演題一覧です。
EPプログラム.jpg
臨床、基礎研究とも咬合性外傷について言及しているものは皆無です。もちろんブラキシズムなんて影もありません。いわゆるEvidenceがとれないからなんだそうです。そんな事やってるのは日本だけなんだと、遅れてるんだと。また識者によれば欧米ではルートプレーニングって死語なんだそうです。みんな超音波スケーラー一辺倒なんだそうです。(しっかり治せてないでしょ?)
 どうやら咬合性外傷やブラキシズムで歯周病が悪くるのは、また逆にそれをコントロールしようとしているのは札幌、長野、高岡だけらしい、そんなバカな!なんて昨日は冗談まじりでしたが、そういえばEPでの症例をみていて、咬合性外傷を除去していないために治癒がすっきりしていない、あそこ咬合調整したらもちょっときれいに治せるのになあ、、、なんてケースをいくつも目撃しました。
ここにきてようやく今度の東京講演のキーワードが自分のなかで決まりました。目の前の自分の症例こそが揺るがない事実です。AAPにもEPにも臆せず広くアピールしますよ!しかし、幸か不幸か、満員御礼札止なんです。

14JUN

Ultrasonic debridement

2012年06月14日
今回、ドイツ、イタリアが多くスカンジナビア系の発表(参加?)が少ないようでしたが、Lidhe教授の後任Wennstrom教授!これは今回一番の楽しみでした。いい席を確保.周囲にはさすが日本の各大学歯周病学教授の顔が多くみられ、皆熱心にメモをとっていました。
Wennstrom.jpg
こんなまたとないチャンスのうえに、それをスカンジナビアPerio.の伝道者岡本先生の解説つきできけたのは贅沢すぎ!?これだけでもウィーンに来た甲斐があったというものです。
D岡ひろ.jpg
私自身が積み上げてきた揺るぎない実績と重ね、うまくCombineしてこれからの臨床に役立てたいものです。
12JUN

P.Management of Molar Teeth

2012年06月12日
全般通して私が一番注目していたのはここ。2日め最後のセクション根分岐部病変でした。さっさと抜いてインプラント、ではなく、上顎根分岐部病変をどう考えてどう生かすかがPeriodontistたる姿勢や力量だと思うのです。そしてこの学会を象徴していると思うのです(あくまでも私の私見ですが)。
根分岐部の結論.jpg
M.Tonetti(Italy)の結語は、「根分岐部病変は充分マネージメントが可能である。歯根分割や抜根のために抜髄すれば歯根破折のリスクを増やす、だから生活歯でいきたい。(←これ、なんと来月の臨床歯科を語る会分科会に私がすでに提出している症例の結論とそっくりではないですか!FB風にいえばいいね!の連発。)できるだけインプラントに置換することは先送りしたい」でした。当たり前のようにみえるけれど、きょう日そうではないようなのです。大変僭越ながらイタリアのPeriodontistを見直しました。

12JUN

Gingival Recession 2

2012年06月12日
アメリカであれほど各種で回っていた骨補填材はかなりセレクトされ、でもBio-Ossは生き残ったようです。生食と混和して挿入が容易な新シリンジ入りが新発売されます。結合織のかわりとなるメンブレンの分厚いものは創部が一カ所となることはいいものの、それがないとどうにもならないというほどのことでもない。一回分あたり35,000円くらいらしい。結局、cost-benefit balanceかもしれません。
歯肉退縮といえば、ポスターのなかからきれいさで眼をひいたイタリア人のもの。1.ブラッシングの方向、2.フロスの不適正使用。
taisyuku posuta.jpg
そして唇にピアスがされておりその内側が傷となって歯肉退縮、、、。ピアスをやめたら速やかに治った、というもの。冗談じゃないかと思ってよくみてしまいましたが、歯肉退縮には原因がありそれを除去したら治るものも多い、という好例でした。

12JUN

Gingival Recession

2012年06月12日
Main Auditriumの第一弾は歯肉退縮。ゴールドスタンダードといえるのが、歯冠側移動+結合織移植+エムドゲインとしてきれいな手技が披露されました。
gsd.jpg
エムドゲインは広く認知されているらしく、他のセッションでもしばしばでてきました。Straumannから新形状シリンジ入りが新発売されるようです。
新EMD.jpg


08JUN

Main Auditorium

2012年06月08日
今回のエントリーは7,300人という大規模な学会。speaker150人ポスター1300人だそうです。ポスターは掲示しきれないので2日間で入れ替え制だそうです。こちらは一番大きい会場です。
メイン会場.jpg
Plastic SurgeryからPeri-Implantitisまで、そこらの通路にも床に座り込むほど人気を集めてるspeakerと,一転会場ががガラガラになるほど人が出て行くとき格差があります。なぜか歯肉退縮への外科手技の話題が一番人気のようです。

07JUN

EP7

2012年06月07日
ホテルには荷物をおきにだけ立ち寄ってMesseのWelcomeReceptionに直行しました。
EP7の会場.jpg
参加してる歯科医は欧州各国やロシア、主流はドイツあたりのようです。中国人や韓国人もいますが日本人はわずかなようです。面白グッズながら何となくマイナーな雰囲気のブースは台湾やら韓国やらでした。演題プログラムでもスポンサーの展示でもAAPよりずっとImplantologyの割合は少ないようです。
EPのザックと国が書かれたネームプレートぶらさげて、明日は一日ここにつかってみます。
EP7ザック.jpg

02JUN

'12 EuroPerio7 Viennna

2012年06月02日
EPのチケット.jpg
EuroPerioは3年に一度の開催です。航空券がたまったマイルで無料、にも後押しされて今回雑多な所用に追われる超多忙ななか、無理をおして出席することにしたのです。(アメリカではない)ヨーロッパの歯周治療をみたい、というのが最初の動機でしたが、演題をみる限りかなり似たような傾向もあるようです。

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