院長ブログ

2008年5月のブログ記事

31MAY

出~た~~~!!

2008年05月31日

中学1年生4人がサッカーの試合から帰り一緒に銭湯に行こう、ということになり、母親からは「お風呂からあがったら道草くわずにまっすぐ帰ること!」と念を押されて出かけました。ところが3時間も経ったというのに帰ってこない、、、。電話がなりました。「(友達の)Yくんの家にいるから迎えにきてほしい。理由はあとから話すから」と声にならないような震える声だというのです。訝しく行ってみるとそこにはただごとではない顔をした一行がいます。
顛末は
「風呂からあがりそこの近くにあるトンネルへ肝試しに行こうぜ!ということになった。そこは最近幽霊が出るという噂。一人は怖いから嫌だ、と帰ったので3人で暗がりを恐る恐る向かった。するとなんと、「一反もめん」みたいな幽霊をみてしまった!!3人は腰を抜かさんばかりに驚きほうほうの態で逃げ帰った。ところが一番遠い家のYくんが怖くて一人で帰れない、頼むから俺んちまできてくれ,と半ベソ。そこで3人で自転車で30分もかかろうかという夜道を泣きべそかいながら夢中でべダルを踏んだ。家に着くと今度は「怖くて怖くて今夜ひとりじゃ眠れない、頼むからみんなうちに泊まっていってくれ」と。家にはサッカー狂としてつとに有名な父親「まあ、泊っていくのはいいけれど各自お母さんに電話して許可をもらえ」

そこまできくと「ばっかじゃねーの!?幼児みたい」ですが、Yくん宅ではとても笑えるような雰囲気ではなくみんな本当にがくがく震えていて集団パニック状態だったそうです。みな心底怖かったらしい。でもこの場は家に帰ろう、と連れて帰ってきたもののやはり家でも尋常ではない脅えようなのです。「3人で何をみたのか知らないけれど見たいものが望みどおりに見られてよかったじゃないか」ともいえないし、怒鳴るのも笑うのも我慢してそっとみておくことにしました翌朝私は現場をみてきました。
雨晴トンネル.jpg
古いトンネルに幽霊、は定番ですが、やはり朝行ってもいなかったみたい。
それにしても幽霊にあったからといって誘拐されたり殺されたりしたという話もきいたことがないのですが、どうしてそんなに怖いのでしょう?

28MAY

「ふくげん」

2008年05月28日

伏木勝興寺で現在行われている改修工事は総工費18億円工期約20年といわれる一大プロジェクトです。すでに10年が経過して本殿は終わり、仮設作業場のなかで次の修復作業が進められています。
ふくげん工事現場.jpg
200年前の建物を、解体して新築するのではなく生かせるだけ生かせて往時を再現しようということが困難なのです。その工事現場へ見学に行くとこんな興味深い解説をみつけました。
文化財のふくげん.jpg
ふくげん定義.jpg
これらすべて歯科にも同じ言葉が存在します。
「ソケットプリザーベーション」「オーラルリハビリテーション」「プロビジョナルレストレーション」「フルマウスリコンストラクション」 
対象が異なるものの歯科と建築は同じなのでしょう。

25MAY

伝統技能伝承

2008年05月25日

当代超一流といわれる棟梁のシンポジウムがあるというので楽しみにしていました。法隆寺や薬師寺、錦帯橋の改修を手がけたという日本指折りの名工からは職種が違っても必ず何かしら得るものがあると思っていたからです。
伝統技能伝承.jpg
「改修を手がけていると数百年前の職人の技術に眼をみはり驚嘆することがある。そこで息を呑み立ち尽くす若者は伸びる。考えられない奴はそれまでのこと」「江戸時代の釘でもひと磨きすればきれいに復元できる。そしてかつての職人と対峙する。『伝承してもらう』のではなく現場で視て感じて考えて身体で覚える」「誰からみられても(みられなくても)『素晴らしい仕事だ』と思われる手抜きや妥協のない仕事をする」「安普請は20年もてばいいのかもしれないが、自分は死んでも建造物は200年残る」「平成の大工として先人の残したものに学びながら自分にできる精一杯の仕事をし、200年300年後の大工さんたちに笑われないよう」etc.
いずれも中学校卒業後大工さんの見習いから叩き上げた職人ですが、さすが日本中のスーパートップの達人たちの「超一流の『品格』」を感じるに充分でした。
 また日本中から馳せ参じた450人の鉋の技術の競演、5μ6μといえば紙の20分の1の薄さを競っているのです。今回10μ以下の鉋屑を出したのは41人、大会新記録が3μ(!)だったそうです。
鉋.jpg
自分の技術を極限まで研ぎすますための真摯な努力を重ねることは、まさしく仕事へのこだわり。歯科医(の多く)も見習うべきこと大!なのです。

23MAY

farewell

2008年05月23日

DA堀田が寿退社となりました。
DHほりた.jpg
県外の文系の短大を卒業直後から7年間ほんとによく頑張ってくれました。
引っ越ししてきた翌日から出勤を言い渡されたとのこと(なんて院長!)私はそんなこととっくに忘れていたけど悪かったなあ。勤務当初は歯科用語がまるでわからないためなんでもかんでも図入りのメモをつくりベッドで復習しながら眠り、朝は遅刻しないように早く出過ぎてコンビニで立ち読みしながら暇つぶししたことなど、聞くも涙語るも涙の苦労を語ってくれたのでした。休日には老人介護施設のお世話のボランティアという奇特な優しい心根の彼女にとって、歯科衛生士の資格を持たないために歯周治療の患者さんが来られるとアシストを替わらされるのは辛い事だったに違いありません。ときどき失語症?になる私の要求をどんどん先読みし準備しておいてくれるという聡明な当院の誇る看板娘だったのです。
 当院から車で1時間半県東部に嫁がれるとのこと。きっとよいお嫁さんになるのでしょう。お幸せに!

        歯科衛生士募集!フルタイムでもパートタイムでも!!

20MAY

歯肉退縮を治す

2008年05月20日

退縮した歯肉を辺縁歯肉をクリーピングさせて回復させる。そのブラッシング方法を伝えるビデオを作製しました。
クリーピングさせるブラッシング法.jpg
以前、前DH誌美人編集長Kさんが「読者によりわかりやすいように動画にして当社のHPで配信しません?」と冗談半分で言ってたのを「そりゃ高額有料サイトになるぜ!」なんて茶化していましたが、今回はC先生の発案にのることにしました。
GC講演.jpg
見られればなんてことはない他愛もない事です。でも私たちはこれで歯肉退縮を「予告のうえ」治してきた実績が多数あるのです。「信は力なり」?
*「デンタルハイジーン」第27巻第7号:2007年7月 に詳細

18MAY

外壁のバイオフィルム?

2008年05月18日

先週から診療室窓ガラスの外側に汚れが目立ってきたなあと気になっていました。
予想天気図では中国大陸に低気圧太平洋に低気圧、てことは今日は晴天で午後から北風。釣果に開きの下ごしらえをしたら窓掃除にかかりました。
窓そうじ.jpg
高圧ジェット水銃のあと伸び〜るワイパーで水ふき。以前梯子やら脚立やら移動しながら手作業で雑巾がけしてたのはもの凄く大変なうえ、あまりきれいにならなかった、あの汗は一体なんだったのか?
  以前通販で衝動買いしたジェット水銃ですがなかなか使えます。
ジェット.jpg
当院外壁のタイルにふきつけると泥水がダラダラ流れてくるのです!またタイルの目地やコンクリートなど、いくら水を流してもいくらデッキブラシでいくらこすってもどうにもとれないこびりついた泥や苔などがとれるのです。
 これは「磨き残るところがあれば水には溶けないのでうがいしても(水を流しても)とれません。だから定期的にメインテナンスをして機械的にこすり落とすのです」なんて私が常日頃患者さんに説明している「歯垢(プラークorバイオフィルム)」と同じだ!
 それにしてもわが診療所も建てた当初はスタイリッシュでかっこいいなあと思っていたものだったが、22年も経つとくたびれてきたみたい。あまり考えすぎて「建て直したい願望」にかられるのは困るので、頻繁なメインテナンスのプログラムとしよう。

14MAY

「48歳の抵抗」

2008年05月14日

私と同い歳のひとなら誰でも手に取ってみるであろう刺激的なタイトルをみつけ即購読しました。
48歳の抵抗.jpg
これはあとがきです。ほんとにそうか!?
解説より.jpg
初版は昭和33年,私の生年の一年前。当時の48歳のものの考え方は?そしてあとがき解説者もきっと今現在の私と同年代であったろう。とても興味をそそられたためかほぼ一晩で一気に貪り読みました。

妻や家族の描写にはフムフムと頷かされ同意するシーンは多々あるものの「そ〜かな〜」というのが正直な感想。ひと昔の48歳が大人だったのかパーソナリティーの違いか、やはり私とは少し違う、、、。
 そんななか偶然ながら昨日今日で、小学校〜中学校2人、中学校2人、高校2人と6人の同級生が来院しました。うちひとりは女性、もうひとりは100kmのウルトラマラソンや海外のトライアスロンなどやってる超元気な異常人なので除外。他4人の口腔内は皆歳相応でいくつかの処置歯はあるもののそう重症の歯周病などはいない。それなりに平穏無事な中年を迎えているのでしょう。
皆何かしら「抱えるもの」もあるにしても、また個人差個体差があっても平均的な48歳はやはりこのあたりなのかもしれません。

11MAY

47歳

2008年05月11日

当院で歯周治療ののちメインテナンス10年以上継続している患者さんのなかで「初診時の状態ワースト10」の資料を集めてみました。
提出10症例.jpg
これら全て初診時のプラークスコア80%以上、プロービングデプス7mm以上が50~60%、4mm以上なら80%をゆうに超える重症例ばかりです。最年少は初診時37歳(これは侵襲性歯周炎もしくは急速進行性若年性歯周炎でしょう),その後18年のメンテナンス,というケースをはじめ、皆、私の歯科医としての想いを込めて治療、メインテナンスを続けてきた重症例ばかりですから細かい数字はともかく患者さんのプロフィールや治療経過、口腔内の状態等は空でいえます。当然、初診時は悪くても全て現在は良好な経過をたどっています。
資料を全てインプットするというひどく単調で煩わしい仕事を終えてあらためて眺めてみていたら、、、10症例の平均年齢は「47歳(!)」なのです。記憶に残るほどの重症例の初診時年齢が想いの外に低く、これは驚きでした。ついつい自分の年齢と比べてしまうのかもしれませんが、まれに見る重症例の歯周病はすでにこの年齢までには進みきっている、ということなのでしょうか。あるいは比較的若くして重症であることが重症たる所以なのかもしれません。
これらの詳細についてよくよくみれば何らかの形でひとかたりできるかもしれません。

10MAY

ホッケスモーク

2008年05月10日

当ブログへのアクセス数が記録更新しました。検索条件は多岐に渡っています。
ところで
今日明日と北東の風(いわゆるあいの風)が吹き出漁できない、以前なら「よ〜し、ウインドだ〜」とウキウキしたものですが、よる年波、寒い海はどうもおっくう、、、とそんなことでようやく諦めがついてここ数ヶ月の懸案事項だった学会提出書類に午後一杯集中できました。あとは今日の夜中、明日で絶対カタをつけたるぞ〜!
めんどくさい作業が続くなか「あのホッケの開きを薫製にしたら、、、」と思いつきました。即,実行。
ホッケスモーク.jpg
飴色に渋く光るスモーク、香しさがお分かりいただけるでしょうか!?
毎回「ベーコンは焼き過ぎ,チーズは足りず」の反省をふまえて干物とベーコンは1時間半、チーズは3時間。今回は全て完璧なできでした。ホッケスモークは皮も骨も全部カリカリ美味すぎ、頭はサイコ〜!
今夜はやっぱワインで乾杯でしょう。

重度歯周病の長期経過症例を眺めるなか、大変なことに気がつきました。
明日レポートします。

07MAY

ホッケの開き

2008年05月07日

獲りたての魚、しかも釣ってすぐ喉を斬って「血抜き」をした魚を使うのだから美味いに決まっているのですが、一夜干しの決めては漬込む食塩水の濃度と時間に左右されるようです。
ほっけ干物1.jpg
干す事一昼夜。こんな見事なホッケの開き、これはジューシーでほんとに美味〜い!
ほっけ開き.jpg
なぜ魚釣りをするのか?
「釣れても釣れなくても広い海を眺め煩わしい日常を忘れるのがいい」というひとや「魚がかかってビクビク竿先が揺れるのを見るのが好きだ」「強い『引き』が快感」という人もいますが、私は違います。
「自分が釣った魚で呑む酒ほど美味いものはない。そのため」とはっきりしています。

05MAY

GWも終わり

2008年05月05日

インフルエンザと父の1周忌法要で例年のようにはいかないGWでしたが、最後にごほうび。
5-5釣果.jpg
7本針のうち6本にかかってきたのには驚きましたが、ホッケといえば開きの干物だけ?刺身はないのかな?北海道で食べた事あるような気もするからできないことではあるまい。シャープニングしておいたマイ包丁を持参して魚屋のKさんちへ。
ホッケ刺身.jpg
魚種によってのおろし方が違うことは以前に書きましたが、開きにもやり方があり干物の塩の仕方にもうんちくのあることがわかりました。魚を捌くのは本当に奥が深い。

最近私が最高!と感じる休日のパターン
 夜明けとともに出漁
 お昼過ぎに重〜いクーラーボックスを担いで帰還。板前修業。
 仕込みが済んだら診療所へ行き、来週の仕事のチェック
 ○だまりの湯へ。足裏ジェットバスと寝転びの湯で疲れを癒す。
 冷たいビールで冷えた刺身。魚が焼けた頃には芋焼酎にきりかえ
 酔っぱらって中学生より早く就寝

長い休みが終わりました。インフルエンザで連休前に3日間も臨時休診したため一日早く明日6日から診療再開します。
さ〜明日から頭を切り替え、気合いいれて行こ〜う!

03MAY

GWたけなわ

2008年05月03日

伏木けんか山車の本長手の規格統一が今年実現したのでそのお披露目イベントです。
曵きだし.jpg
来年は高岡開町400周年なのだとかでまたしてもイベントらしい。最近、なんやかやと山車を出すのは一年に一度ではない事が多くなってきました。
ところが不幸があった家の者は「遠慮」と称して、その翌年の祭りに携ることは控えるしきたりになっています。お目出度い祭りに不幸を持ち込むことになるので迷惑をかけないよう「自ら辞退する」ということなのでしょう。そんなことから今年は観客のひとりとして見物です。
今朝は夜明けとともに出漁、快晴でべた凪。柳ハチメ爆釣の予定が釣れるのはソイばかり。
そい.jpg
ソイが釣れるのはハチメ釣り不調の典型なのだそうですが、刺身も塩焼きも残(ざん)の味噌汁も美味かった!

01MAY

歯科臨床のLife Line

2008年05月01日

「これがないと歯医者の仕事が一日たりともできなくなる」というものがいくつかあります。
デンタルレントゲン装置、歯内療法用超音波スケーラー、光重合照射器etc.それらはすべて故障があっても修理からかえってくるのを待ってはいられませんから複数台準備しています。
ところがここ数日間にまたしても故障が!それはなんとデジカメとパソコンなのです。しかも同時に。
pc.jpg
口腔内写真なくして歯科臨床は考えられませんので修理を待ってはいられません。そんなことからこれまでにも故障するごとにカメラ、ストロボと買い足すことになってきました。
今回はレンズのようです。この数年一度もトラブルがなかったのにタムロン80mmをどちらのカメラにつけてもERRORメッセージがでるのです。
 ついでに朝のミーティングに全員で前日の症例写真をみるときとケースプレに使ってきたMacPowerBookG4が画面がみえなくなってしまいました。メーカーに問い合わせたところ部品が製造中止とのこと。電化製品にはいつもこんなことで修理不能、買い替えとさせられます。またか、、、。
もっともPowerBookについては6年間ほんとによく活躍してもらったのでよしとしなければならないでしょう。

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