院長ブログ

18JUN

剱岳から

2009年06月18日

私と同い年の(関係ないか)皇太子さまも昨日鑑賞されたという剱岳<点の記>のなかで少し気になったことをひとつ。
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「ここ早月尾根からはやはり無理だ。室堂から剱沢へ戻ろう」というセリフがあって次のシーンは剱沢、、、。知らないひとには距離感が理解できないでしょうが、これは実はとんでもないことなのです。現代なら立山駅からケーブル、バスに乗り一時間くらいで室堂に立てますが、乗り物がないとすればおそらく称名滝の近く八郎坂から登って弥陀ヶ原を通り室堂(バスのない昔はそうだったようですが私は未経験)。さらに剱沢までは3時間くらいか、、、。どんなに早く歩いても1~2日歩き通しの末のリスタートということになるのです。
 一昨年のお盆のこと。早月尾根往復する予定が山頂で体調悪くなり一時間くらいダウン。こりゃかなりまずい、明るいうちに馬場島まで降りられないかもしれないと思い始めました。そこで急遽、途中に避難できる山小屋のある別尾根ルートに変更。がんばったらなんとか室堂からの終バスに間に合いました。でも馬場島に車をおいてあったのでとりにいかなければならず、やむなくタクシーを頼んだら18,000円だかでした。所持金なし。
 そんな距離であることを頭の隅において鑑賞されると、より往時の大変さがわかるかと思います。

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