院長ブログ

10AUG

歯苦歯苦:こうして治した歯周病 

2010年08月10日

私がもっとも尊敬する臨床家のひとり北川原健先生の新刊です。
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前作の出版が1889年ですから21年前。
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北川原先生と最初に遭遇したのは20年ほど前のある宴席。私はそれが長野のスタディーグループ「Oの会」の集まりとは知らずにいました。隣席の若手に「最近、北川原先生って人の本読んだけどスゴイねえ、どんなひと?」なんてきいていたときのことです。たまたま目の前にビールを注ぎに回ってきていた方が「キタガワラは俺だ!」と言ったのです、これにはぶったまげました。あの日からもう20年、、、。私の歯周治療の目標はイエテボりより長野だと信じて、あんな仕事をするには私は何をどうしたらいいのか、とそれを追いかけて今日に至りました。
 その後の講演では、それまでの患者さんに定期検診を勧める手紙を出したところとても高い割合(数字は忘れました)の返信があり1,000人もの「気心しれた患者さん」たちとメインテナンスシステムが構築された、、、こりゃかなわんなあと思ったものです。多くの患者さんたちとの良好な関係、生活習慣病をメインテナンスする歯周治療においてここが一番のポイントなのかもしれません。
 改訂版の症例の経過は30年以上ばかりというのは驚異的です。もっとどでかいハードカバーの大著にされてもなんらおかしくない内容なのに、待合室におく患者さんむけのパンフのような気楽な冊子に仕上げられたあたりは北川原先生の肩肘はらない臨床そのものなのかもしれません。それにしてもいまにして思えば私が初めてみた北川原先生の20年前は当時40歳代後半,現在の私より若かった。でもすでに現在と同じ落ち着きとオーラを放っておられました、、、、。

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