院長ブログ

19JUN

「再生療法」再考

2015年06月19日
ロンドンでみたどこかの国の先生による「再生療法」のポスターです。確かに骨補填材がX線を透過せず、写真上で白く見えはするものの、固有歯槽骨は見えませから病理組織学的には『再生』とは言えないと思います。私はこうしたケースを「レントゲンの治療」に過ぎず評価できないものだと思い反発を感じていました。

再生療法?.jpg
しかしいまさらながら気づきました。例えば下記のケースで20年もたって初めて歯槽硬線(=固有歯槽骨 =歯根膜)が確認できた。これが再生といえるはずです。でもそれまではずっと長い上皮付着だったはず、だけどメンテナンスが効いて再発しなかった、その結果、、、となったわけです。

さいせい?.jpg
骨補填材と根面との間が必ずしもすぐに結合織付着でなくても、ポケットが再発しなければいいのではないか、それをより確実にするのがいまのいう「再生療法」かもしれないとするなら、それもありかもしれない思うようになってきたのです。ここは少し考え直す必要がありそうです。


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