院長ブログ

06OCT

世界は狭い!?

2010年10月06日

富山市出身でオーストラリア在住のMさん(30代女性)からメールが届いたのは1年ほど前のことでした。「オーストラリアで歯科に受診したら侵襲性歯周炎の診断でこれは難しい治療になる、といわれた。11月に富山に帰省するのでその間になんとかしてもらえませんか?ただし2カ月間のみでその後はロンドンに移り住む」というのです。「おいおい、ちょっと無理では?歯周治療はそんな短期じゃ終わらない、ましてほんとに侵襲性~だとしたらきっと一筋縄ではいかない。でも早く診たいなあ、い~っ、ってやって写メで口元の写真撮って送ってみて~。レントゲンをもらたのならついでにそれも」
そしてその後'0911月に来院しました。全顎デンタル撮影です。
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たしかに上11と下66に垂直性骨欠損があってPD8~9mm.とはいったものの侵襲性~だろうが成人性Pだろうが治療の仕方はそうかわらない、時間はないからできるところまでやるしかありません。ということでこれは特例、富山市の実家から毎日来院していただき、突貫工事でしたが、1月末までに帳尻を合わせました。出血はなくなりプローブははいらない、レントゲンに変化、とやれやれ。ここからはメインテナンスですがロンドンの事情などさっぱりわからずご紹介できる歯科医はしらない、現地で何とか探してください。でいったん終了です。
その後最近になって急に日本に一時帰省することになったとのことで急遽再来です。
初診時と約1年ぶりにレントゲンの比較してみました。
0911109.jpg
左上1の歯根吸収はどうにもならないものの骨頂線は安定し正中離開は閉じて安定しています。
 まだ主治医は決めていないもののロンドンでは定期的に歯周治療後のメインテナンスに通うのは一般的なんだだそうです。いい先生がみつかるといいのですが、、、。
 それにしてもアメリカの歯科医院と当院の両方でメンテナンスを続けているアメリカ人のLさんといい、このMさんといい、世界も狭いものだと感じます。

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